教室の活動 ぐるぐるキングダム

こんにちは。
横浜市で活動している親子のアートワークセラピー教室「ぐるぐるキングダム」、
主宰セラピストのあっちゃんです。
ぐるぐるは「夢中で遊んでアートして、自分らしい人生を創造する力を育てる!
自分の人生のキングになる!」ことを目的としたクラスです。

アートワークセラピー教室は、ありのままの自分を表現する場所です。
やりたいことをやり、やりたくないことはやらない。
子どもたちが自分のスタイルで、自分のペースで遊べるよう、ありたい自分でいられることが何より大切です。
そのために、子どもを対等な存在として尊重することや、安全で安心な環境づくりに努めています。
2008年にぐるぐるがスタートしてから、たくさんの親子に参加していただきました。
そのなかには療育や特別支援学級に通っている子もいます。
ぐるぐるでは、しょうがいの有無を意識することはなく、みんなでいっしょにアートしたり遊んだりしてきました。

ここからはプライバシーに配慮して、プロフィールに少し脚色を加えますね。

Aちゃんは、幼稚園の年中さんですが全く発語がありませんでした。
こちらの言葉は理解していて、話しかけるとうなずいたり、笑顔で応えてくれました。
お母さんはAちゃんの発達の遅れをとても心配していましたが、ぐるぐるでは、Aちゃんがしゃべらないことで困る人は誰もいませんでしたし、特別なサポートも必要ありませんでした。
アートを介して、Aちゃんとコミュニケーションをとることができたからだと思います。
周りの人は作品に現れるAちゃんの思いやエネルギーを感じ取ることができましたし、
画材を使っていっしょに遊ぶこともできました。一緒にアートしていると、優しいエネルギーが伝わってきてとても幸せな気持ちになれました。

3歳のBくんはパワフルで頭の回転が速く、座ったり、話を聞くことが苦手な子でした。
初めてぐるぐるを体験しにきてくれた時から、お部屋の中を走り回ったり、全身で素材と遊んだり、たくさんおしゃべりもしてくれて、とにかく元気いっぱいでした。
その日の夜、お母さんからメールが届きました。
「こんなにも、Bのことを自由に、ありのままでいさせてくれたお教室は今までありませんでした。
ありがとうございます」という内容でした。
やわらかく、安全な素材と全身で全力で戯れていたBくんの様子を、今でも覚えています。
その後、Bくんは3年ほどぐるぐるに通ってくれましたが、ある時Bくんのお母さんが教えてくれました。
「アートワークセラピー教室にいる間は、Bのことを叱らないでいられるんです。
いつもはどうしても、走らないでとか、静かにしてとか、怒ってばっかりで、そんな自分がイヤなんです。
でもここでは怒らないでいいから、ぐるぐるは私にとっても癒しの時間です」

子どもたちが(お父さんお母さんたちも!)自分らしくいてくれることが、私の喜びです。
楽しくて安心安全な場を提供できるように、これからも精進したいと思います。

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