子ども未来通信 第九号 アートワークセラピストのアハハコラム

子どもたちひとり一人が、自分を認めて、お互いを認め合う世の中を創り出すこと
子ども未来通信は、子ども未来の活動内容やアートワークセラピストの視点から語る子どもたちの様子や心の成長などをコラムを通して皆様にお届けしていきます。

みなさんこんにちは。
アハハコラム担当のちゃいです。

先日、中学生になる息子が美術の授業で色の三原色、光の三原色を習っていました。
テストのために明度彩度のようなその言葉を一生懸命覚えていました。

その時の様子を見て、記憶していくのは今でいいな。
それまでにやっておくことがあるんだなと思ったのです。

【色教育について】

私は幼児期の色教育は、まず感動を分かち合う事から始めたいと思っています。

色の教育の流れはまず、色には名前があることを知って、その数を増やし、
色と色は混ざり合うのだという事を知っていき、赤+黄色はというように数学のような科学のような世界が広がっていく。

初めての実験体験ができる要素を含んでいる、そんなかんじではないでしょうか。

【色作りの答えいつ教える?】

教育はここまで進んでいるかと驚かされるくらいに、今のお子さんは物知りです。
赤+黄色はオレンジです。その答えは覚えれば、できることですし。幼稚園くらいになればその事を簡単に理解して、やることができます。だから知っているお子さんもたくさん居ます。

でも、私は子どもたちとアートを体験するたびに、その答えは知りたがる前にわざわざ教えてしまうのは、惜しいなと思うようになっていきました。

あの色が混ざり変化する瞬間を見たときの、まるで手品を見るような目の輝き、どんどん混ぜてみたいという好奇心、色の公式を伝えるのは、そのわくわく体験を存分にしてからでもいいのではないだろろうか?知りたがったら一緒に考えてみればいいのではないか?

そう考えがまとまったのです。
【教えない時のアートワークセラピーのクラスではどんな感じなの?】

アートワークセラピーの子どものクラスのセラピストたち共通の認識として、絵の具を使ったワークの定番の最後の色というのがあります。

それはなんとも言えない濁った赤紫のような赤茶色のような色です。好きに遊ばせるとだいたいそうなります。お掃除する雑巾も全部その色でそまります。白と黒も用意した日には、セメントのような色になります。

私にとってはにんまりとする時間です。
でもセラピストになりたては、そんなことありませんでした。
だって、絵の具は混ぜれば混ぜるほどに濁ることを知っています。
そんな大人の知識を持った私は、ハラハラドキドキ「あー」と心で何度叫んだことか、いや心の声は聞こえてしまっていたかもしれません。
そして何度いらないアドバイスをしてしまったか(笑)。

その度に、子どもたちの答えは違ってはいましたが、一つ共通していたことがあるとするならば、やりたいことやって楽しそう!なぜなら、その濁った赤紫やセメント色に行き着くまでには、それぞれのみちのりがあるからです。

その出来事に一緒に過ごさせてもらうにつれ私のセラピストとしての考えも一つにまとまっていきました。

クラスにはいろんな子がいます。「え?全色混ぜていいの!?」と、まるでそれはもう夢がかなうんだ!!みたいに元気よくそして、混ぜた後に「これは全色混ぜたんだよ!!」と本当にそれは誇らしそうに大切そうに教えてくれます。
その濁った色を持って帰る子も居ます。

中には、作りたい色ができなくて、色を明るくしたいから、黄色を入れてみる、白を入れる、でも混ぜれば混ぜるほど色が例の濁った赤紫になるのです。

その中にあるそれぞれの物語に寄り添っていくのが、セラピストとして大変楽しい時間でもあるのだと、今ではクセになるほど好きなプロセスです。

そして、色作りの公式を知っている子も、その色混ぜの魅力にとりつかれていくのです。

【家でもできる色水遊び】

その色水遊びをわくわくで始めることができる遊びを今日は紹介したいと思います。

「魔法の絵の具」というタイトルで、私はワークすることが多いです。

これは大阪に住むセラピストがもう10年くらい前に始めたのがきっかけのワークです。最後に動画を埋め込んでおきますので是非見てください。

透明な水が突如色水に変化するマジックをした後、色が混ってまた変化するという遊びです。

遊ぶときは是非、養生を忘れずに!その理由は音付きで動画を見ていただくとよりわかるかと思います。セラピストらしからぬ、人間だものという言葉がぴったりの、母親あるあるの私の怒った声が入っています(笑)

おたのしみに。

written by アートワークセラピストちゃい


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