こんにちは。
埼玉県越谷市で活動している『心のアトリエ・パレット』です。
『心のアトリエ・パレット』は、未就学児~小学校2年生までを対象にした親子クラスで、今年で23年目を迎えます。
今は、越谷駅近くの老舗の金物屋さん(釘清商店さん)の2階で月2回の親子クラス、月1回の親クラスを開催しています。
大事にしていることは、子ども達の自由な表現を通して、ひとりひとりの中にある可能性に出会っていくこと。
そして、「大好き」をたくさん伝えていく場でもあります。
絵本を読んで
さて、今日のアトリエはにぎやかにはじまりました。
アトリエでは、毎回いろんな絵本を読みます。
今回は『モンスター』が出てくる絵本。
「かわいい」や、フフフという笑い声があちこちから漏れ聞こえます。
そうして、絵を見たり、お話を聞いているうちに、子ども達のイメージが広がりはじめます。
絵本の中のモンスターが、アトリエのみんなにモンスターをつくる“もと”を送ってくれました!!
モンスターの“もと”を探そう!
「この部屋のどこかにモンスターをつくる“もと”が隠れてる!!探しに行こう!!」
ヒントをたどりながら、部屋のいろんなところに隠れているモンスターの“もと”を探す子ども達。
走っていったり、モンスターをちょっぴり怖く思ったり、いろんな感覚を味わいながら、どんどんその世界に集中していきます。
感触を味わう
- トロトロしているもの
- ふわふわしているもの
- さらさらしているもの
そんなモンスターの“もと”を混ぜながら、「自分のモンスター」を生み出していきます。
- 色にこだわる子
- 硬さにこだわる子
- カタチにこだわる子
- 手で混ぜて楽しむ子
- 足で踏んで楽しむ子
- 体につけて楽しむ子
- ぴょんぴょん投げはじめる子
- 誰にも触らせない子
- ひたすら伸ばしていく子
いろんなこだわりや楽しみの中から、その子らしいモンスターが生まれていきました!
最初は、少しドロドロしている今日の素材を素手で触るのが苦手な子もいました。
箸をつかったり、手袋をしたり。
そうやって、できることを一つずつ探して、試してみる時間でもあります。
「こうしなくてはいけない」は、何ひとつなくて、むしろ「自分がしたいこと」にひたすら寄り添う時間。
すると、昨日もはじめは素手で触るをためらっていた子が、気がついたら、あっという間に手袋を外し、素手で素材をこねまわしていました。
こんなに短い時間で変化していく子ども達。
そんな子ども達と一緒に過ごせることは、とても貴重なことだと感じます。
もちろん、「素手で触れるのがよし」というわけではありません。
子ども達が自分の「したいこと」「心地いいこと」を見つけていくプロセスが、いつもアトリエには溢れていて、あぁ、だからこんなに楽しいんだ!といつも思います。
承認の時間
アートが出来上がると1人ひとりを承認する時間がやってきます。
アトリエがもっとも大切にしている時間です。
承認は、上手下手などの判断も、もっとこうやったらいいねといった技術的なことも一切伝えません。
それよりも、目の前のアートに、そして、そのアートを生み出したその子自身にひたすら興味を持っていきます。
今日どんなものができたのか、どんな体験だったのか、たくさんたくさん子ども達からお話しを聞いていきます。
そして、
「そんなあなたと過ごせて、こんな気持ちになったよ」
「あなたが居てくれて、こんな風に感じたよ」と、
子ども達の目を見て伝えていきます。
もしかしたら、まだ小さい彼らには伝わっていない言葉もあるかもしれません。
それでもゆっくり伝えきることで、言葉だけではない何かを感じてくれているかもしれません。
想像するチカラと創造するチカラ
さてさて、今回のモンスターの正体は・・・
①PVA(洗濯のり) ②ホウ砂水 ③ハンドソープ
でした!!
こんな身近なものでも、子どもたちのイメージの力で、いろんなモンスターが生まれます。
アートワークセラピーでは、子どもたちの想像(イメージ)するチカラと、創造(クリエイティブ)するチカラを使って、色んな素材でアートをしていきます。
次回は何をしましょうか☆