子ども未来通信第29号 アートワークセラピストのアハハコラム

子どもたちひとり一人が、自分を認めて、お互いを認め合う世の中を創り出すこと
子ども未来通信は、子ども未来の活動内容やアートワークセラピストの視点から語る子どもたちの様子や心の成長などをコラムを通して皆様にお届けしていきます。

こんにちは、ちゃいです。

新学期です。子ども達はお休み明け、発散をしたがる子が多くいることは4月のアハハコラムでお話しさせていただきました。

夏休み開けの子ども達も同じで、発散をしたがる子が多くいます。その様子に出逢う度に子ども達は「自分の整え方をわかっているなあ」と尊敬する思いで現場に立ち会わせてもらっています。

今回は、子ども達とのアートワークセラピーの現場で、鉄板な家庭でも出来る発散の遊びを紹介させていただきます。
昔母が、祖母から教わったと言って、疳の虫が納められない子には紙を破かせると良い。「疳の虫を切るには紙を切る」と言っていたのを思い出して、発散のワークに取り入れたのが始まりなのですが、子ども達は楽しそうにそれをやっていて、それ以来、新聞の山で埋もれて遊ぶときにこの遊びも取り入れています。

【新聞を使ってのアートワーク】

■ 用意するもの

  • 新聞紙

■ やり方

  1. 新聞紙は縦と横で切れやすい方向があるのをご存じでしょうか?その切れやすい方にほんの少しだけ切れ目を入れます。新聞紙の真ん中が良いです。
     
  2. 大人は両端を持って、かまえます。子どもはそこに空手チョップを思い切りします。すると気持ちいいくらいに、ざくーーっと紙が裂けるのです。
     

なんでもない遊びですが、子ども達は繰り返しやりたがります。アートセラピー的に見るとこの切れ方が他にはない気持ちよさで、やってみるとわかりますが、その手に伝わる振動や、ビリーという音が発散を促します。

はさみで切るときはどちらかというと自分の切りたい場所を切るので意識が働きますが、手で破くのはもっと感覚的で衝動的でダイナミックな行動なので発散に繋がっているようです。

 

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