子ども未来通信第35号 モーリーの森

子どもたちひとり一人が、自分を認めて、お互いを認め合う世の中を創り出すこと
子ども未来通信は、子ども未来の活動内容やアートワークセラピストの視点から語る子どもたちの様子や心の成長などをコラムを通して皆様にお届けしていきます。



 

お正月飾りもアートセラピー

12月も半ばとなり、クリスマスにお正月と子ども達にとって楽しみな行事が目白押しな季節がやってきました。

新しい年の歳神様をお迎えする「しめ縄」

しめ縄は、飾ることで生きる力や幸せを授けてくれると昔から言い伝えのある飾りです。
これが張ってあるところには、不浄のものや悪霊は入れないとされていて、一種の防御壁・魔除けの役割も果たすと言われています。
しめ縄飾りを玄関に飾るのは、ここが歳神様を迎える家だということを表すためだそうです。
現在では、この時期になると販売されているので作るより購入が一般的かと思います。

うちでは、約1年を通して稲作に携わらせてもらっているのですが、藁をみて 触れていると しめ縄を作りたい! という気持ちが沸いてきてついつい何個も作ってしまう!ということが起きました。
年末のとっても忙しい時に藁を目にして思い浮かぶものをつくるということは実はとても大切な事ではないか?とその時感じたのです。
じっくりと取り組むというプロセスの中にいろいろな気持ちや思い、感謝の気持ち、来年はこうしたいなぁ など、、、、つい忙しくて忘れてしまいそうな、様々な事柄が思い浮かんできます。
忙しくて、おろそかにしそうになる子どもとの時間もそれによって作ることが出来ました。

そして思うのです。忙しいときほど、アートはやるといい!(モーリー名言です(笑))

藁に触れていると、5感をフルに使います。藁のいい香りがして、心が和みます。
手に感じる藁のなんともいえないぬくもりが指に伝わります。
耳に藁のカサカサとした音がなんとも心地よいです。
娘は、漫画の藁に寝っ転がるハイジを知りませんが 藁に寝っ転がります。(気持ちいいのでしょうね)
さらに形をイメージして、それが形になっていくことをみんなで喜び合う。
これは、画材が藁のアートセラピーです。ほんのひとときの癒しの時間になります。

↑稲刈り後、お米を干します

稲藁を感謝の気持ちで干し、無駄にせず、丁寧に綺麗にしてから、縄ないをしながら思うことは、古代から大切に守られ伝えられるしめ縄飾りの真髄にあるのは、1年の時への感謝の気持ちの表れ
表現だったのかもしれない、ということです。

忙しい中でも、感謝の気持ちを忘れずいられるのは、こうした、一つ一つの行為からなのかも知れません。

 

伝統にある表現を楽しむ

そもそも歳神様は神社にいる神様とは違い、山から来ると考えられており、歳神様のお迎えには木々の葉が多用されていて、神社のしめ縄には飾らないゆずり葉や松葉が飾られるそうです。

飾り物のひとつひとつに意味がある
そこには、生命への感謝、幸せ、平和を祈る 人の気持ちが込められているのですね。

ことしを締めくくり、来年に向けてのパワーを呼び込むしめ縄飾り
みなさんも今年 しめ縄を飾って表現してみませんか。

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