子ども未来通信第45号 アートセラピストのアハハコラム

子どもたちひとり一人が、自分を認めて、お互いを認め合う世の中を創り出すこと
子ども未来通信は、子ども未来の活動内容やアートセラピストの視点から語る子どもたちの様子や心の成長などをコラムを通して皆様にお届けしていきます。

アートセラピストのアハハコラム

手抜きをする

アハハコラムのネタがなく「ママ友に何について読みたい?」と聞くと「手抜きについて知りたい」と返ってきました。

その心を詳しく聞いてみると。。。。

家事や育児などやることはたくさんあって、どこで手を抜いて良いのかわからない。
家庭内発注もしたいけれど、どこまで自分がやるべきなのか、子どもには本当は自立して欲しいけれど、どこまでを子どもにやらせたら良いのか。
ついつい手を出してしまう自分も居るし、子どもに頼んでも良いものかわからなくなる。

私にも心当たりがあるので、今回はこのことについて書いてみようと思いました。

子どもはつい最近まで小さくて何も出来なかったのに、日に日にいろいろ出来るようになって、任せても良いはずなのに、任せられない自分が居る。
突き放すのも変だし、かといって全て手を出すのも変だし。自主的にやってくれれば良いけれど、家事に興味を示さない我が子。このままじゃ何も出来ないまま一人暮らしそして結婚できたとしても、お相手のお嫁さんだって困るだろう。
そんな男子を育てて申し訳ないと謝るなんて嫌だ。嫌すぎる。私の試行錯誤が始まりました。
一緒に料理をしようよと誘ったり、料理は喜んでする事もあったので、余裕のある時は、教えたりしていました。ただ、洗濯物だけが、タイミングも難しいし、興味も示さない。

 

私がたどり着いた「おうちのお仕事認定」

やらせるのも嫌だし、かといってやらないのも困るし。
そんな中で、試行錯誤でたどり着いたのです。

お願いするのではなく、子どものやる気を引き出すために、「大人の仲間入りできるよ。」というのを前面にだして、洗濯物について、段階をつけて認定を出していきました。

洗濯物を干す検定的なものを開催しました。
そして、このことは合格なので、今後お願いしたいな。などと言ってのせたりもしました。

あなたの係ねというよりは、やり方を教えて、合格証を出していくというやり方です。
そして、善く出来たときなどは、マイスターだねといって、家族で一番それが出来る人認定も出しました。
お米研ぎは実は夫が一番上手で、おいしくて、息子はそれを少し悔しがっています。

お味噌汁認定、カレー認定、ハンバーグ認定、お米炊き認定、洗濯干し認定、リンゴの皮むき認定、お風呂認定などなどです。
このようにして、出来るようになったことに合格を出していきます。
そして、自分がやって欲しいときに、お米炊いといて、と言う具合に、出来る事をやってもらうようにしていました。
私としても頼むときにちゃんと出来るかな?と思わなくても良いし、安心でした。

 

我が家には出来ない

さてここまで読んで、我が家は向いてないなー。そんな子育て出来たら良いけど。。。となった方はいると思います。
ここから、私は声を大にして言いたいことがあります。

これは全ての親子が上手くいくわけがないのです!

 

私らしいやりかたの見つけ方

例えば、自分が困っていることは、子どもの自立について。

その時に、自分は押しつけたりはしたくなくて、子どもが主体的に家事に興味を持ってくれたら嬉しいなと思っている。それならば家事の楽しさを共に感じながら子どもの主体性も引き出すアプローチってどんなだろう?と考えるわけです。
ここからは自分のクリエイティブな力と子どもの萌えポイントへのプレゼン力を使う事になります。
どれだけ日頃子どもを見つめ、萌えポイントを収集しているかも重要なポイントです。
そして、更に自分にもやれる範囲で楽しくなくてはなりません。

ウチの息子は「大人」というキーワードに反応する子で「この味大人だからむりかなー」等というと食べてみようとする子でした。その為、この洗濯物認定はヒットしたのだと思います。

皆さんならばどんなやり方でお子さんと楽しく家事を分かち合ってみたいですか?
あなたのお子さんがワクワクするポイントは親だからこそわかることがあるのだと思います。
うちの子これならのってきそうだな、楽しくやるだろうなと企画してみると意外と楽しいです。

子育ては十人十色です。これが正解なんてないと思います。
けれど、そこにある発想力は、自分しか出来ない事にあふれているのです。

 

思いつかない

思いつかないこともあります。
そんな時に、あれこれネットで見ても良いと思います。ただそれが正解ではなくて、自分がやってみたいと思うものを選ぶ事です。それが自分に当てはまるかどうかは自分の軸で決めていく。
自分がワクワクするか、自分が気持ちが良いか。まずはそこからが第一歩だと私は考えます。

 

あんなに上手くいっていた認定ごっこ後日談

私の認定は今では全く効力をなくしました。

大きくなっていくとワクワクポイントが変わってしまい。「え。うざ。ムリ!!」の一言でTHE END。
その辺は、また家庭内リクルートの為の知恵を絞らなくてはならないなとおもっているのです。
パワーで義務労働も有りですが、、少し気が進みません。

つい先日、「一緒にご飯つくろうよ!」と明るく誘ってみましたが「むり」と言われたのは言うまでもありません。
反抗期思春期の人トライアンドエラーの毎日です。

 

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