こんにちは。
埼玉県越谷市で活動している『心のアトリエ・パレット』です。
『心のアトリエ・パレット』は、未就学児~小学校2年生までを対象にしたアートワークセラピーの親子クラスです。今年で24年目を迎えます。現在は子ども10名で賑やかに開催しています。
今は越谷駅近くの老舗の金物屋さん(釘清商店さん)の2階で月2回の親子クラス、月1回の親クラスを開催しています。(釘清商店さんは、「心のアトリエ」の活動をとても応援してくださり、時々、店主さんもアトリエに登場していただくことがあります!こんな風に地域の方と一緒に作れることがとても嬉しいです。)
アトリエが大切にしていることは、子どもたちの自由な表現を通して、ひとりひとりの中にある可能性に出会っていくこと。
そして、「大好き」をたくさん伝えていく場でもあります。
今回は5月に行ったワークの紹介です。毎回、テーマになる素材があります。
今回は『木片』です!
アートの世界にワープする
アートワークのセットアップは絵本を読むことが多いのですが、今回はどこにでも行ける乗り物【どこでもイケール号】に乗って、行ってみたい世界をイメージしました。
【どこでもイケール号】は、会場の廊下に設置しました。
子どもたちに乗車チケットを渡して、【どこでもイケール号】の中でみんなが見たのは、いろんな国や時代の写真たち。
きれいな建物やお城や自然を見ていて、「しってるー!」「きれいー!」と、子どもたちはもちろん、お母さんたちも色んな世界の写真に引き込まれていました。
元の会場の部屋に戻ると、さっきいた部屋とは全く違う雰囲気になっていて、子どもたち・お母さんたちから「わ~~!」と楽しそうな声が上がりました。
このサプライズも私たちが大切にしていることの一つです。
アートワークに入る前の、イメージの世界に入るための導入(セットアップ)をとても丁寧に行います。
自分の行きたい世界をつくる
行きたい世界を実際に作っていきます。
少し大きめの箱の中に、木片や自然素材とキラキラの装飾や油性ペンを使って、行きたい世界をつくっていきます。
みんな、すぐに手が動き始めます。
「おかあさんといっしょのコンサートにいきたい!」
「ディズニーランドにいきたい!」
「おうちをつくってる!」
と、たくさんの素敵な場所が出来ていきました。
同じ素材を使っているのに、個性が出て1人1人全く違うアートになります。
木片がステージにも見えるし、ベッドにも見えるし、観覧車にも見えます。
承認する
毎回、アートが終わったら承認の時間(アトリエが大切にしている時間です)があります。
「今日はどうだった?」
「どんなアートができたの?」
「〇〇ちゃんに会えて嬉しかったよ」
「〇〇ちゃんと遊んだのが楽しかったよ」
など、アートについてのお話も聞きますが、その子の存在を承認していきます。
アトリエに通い始めた頃には恥ずかしそうに、静かに話しを聞いていた子が、徐々に承認の時間になれてくると、全身で承認の言葉を浴びて嬉しそうに聞いています。
お母さんたちも、通い始めた頃には「早く作らないと!」「ここはこうやったらどう?」と時間内に完成させるための声掛けや、作品を完成させるための声掛けをされていますが、徐々に子どものことはそっと(子どものしたいことを優先)しておいて、お母さん自身もアートを楽しんでいきます。すると、「何をしたいの?」「これ、素敵だね」と、子どもとお母さんがお互いに承認しあう場面も見られます。
次回は、どんな表現に出会えるか楽しみです。
「心のアトリエ・パレット」は、下期に若干名お申込みお受け可能です。
ご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。