【2023年4月19日 大人の教室】活動報告

「絵本やものがたりが子どもに与える影響」を開催致しました。

講師を担当した理事長の柴崎は、ものがたりや絵本がその人の人生にどのように影響を与えているかの読み解きがとても面白く、それについてのファンもとても多いです。
今回は、母子分離と母子一体の観点からイマジネーションがどのように影響を与えているか、その一端を担っている絵本はどういった役割を果たしているかを解説。
他にも、絵本を特徴分けして、それがどのように発達に影響を及ぼしているかなど、話をたくさん聞くことが出来ました。

最後は「だるまさんが・・」という最近の子ども達にとても人気な絵本を紹介し、その絵本を通して簡単な遊びをみんなでする事で、絵本が子ども達に想像力をかき立てているという事を体験しました。

皆さん大変反響が大きく、動画受講された方も長い感想メールと共に、更に質問を頂いたり、「子どもと絵本」という子育てには欠かせないアイテムへの興味の高さを感じることが出来る会でした。

その雰囲気を味わっていただくために、その質問の一つと回答をこちらでご紹介します。

夫婦間で昔話の解釈に相違がある際、どのように子どもに聞かせたら良いのか、迷いがあります。その際にどのようにしたら良いか、是非アドバイスをお願いします。

 

柴崎の回答は以下でした

Q.こういう時は夫婦で、そのお話についていろいろ話しながら読み聞かせてもいいものなのでしょうか?

 
民話や昔話の解釈はたくさんあり、これが正しいという解釈は何一つありません。絵本、昔話、民話、神話に親しむのは、その解釈以上に、その展開を楽しむことにあると私は考えています。
なぜならば、解釈は時代によって、また文化によって、異なるからです。
貴方の考えも、ご主人の考えもどちらにも正解不正解はありません。
ご懸念は、お二人の考えの違いが、お子さんにどのように影響するのか、と言うことのようですので、そのことについて少し触れておきます。

 
長く読み継がれ親しまれているお話には、それなりの理由があります。
一時的な流行の物語は知らないうちに消えていきますが、そうでないお話には何か秘密があるはずなのです。 ひとつには、そのお話にある普遍性です。
時代を超え、文化を超えて読み継がれているのは、普遍的な人間の心(時代や文化の影響を受けることのない)に適合しており、そのような物語の展開があるからなのです。
もう一つは、そこに登場する者たちの言動が、私たちの心や態度の、とある側面を象徴しているため共感を覚えることがあげられます。
そもそも、通信手段のない古い時代から、世界中に似たようなお話がある理由も、物語と言うものが人間の心が創り出したファンタジーだからなのです。
お話の展開は理にかなったものばかりではありません。しかしながら私たちが生きる現実は、物語よりも理不尽なことが多々見られますからね。

 
『かちかちやま』

 
まずは、お話の展開を楽しみ、その面白さをお子さんと共有できるといいでしょう。

 
昔話は「突っ込みどころ」は満載ですから、それを伝えたくなるかもしれませんね。
でもそれを伝える以上に、お子さんから、その理不尽さや不自然さについて質問されたときに、そのことから逃げずに、そして偏った考えを押し付けることなく、いっしょに「なぜなんだろうねぇ」「どうしてなんだと思う?」と一緒に考え話し合う時間を持つことが一番良い影響と言えると思います。

 
子どもへのかかわり方や、子育てには正解はありません。
でも、間違いなく言えることは「子育ては自分育て」であることです。
親が人間的に成長するための機会を、お子さんが与えてくれているのです。
絵本を通して、楽しい時間の共有をしてあげてくださいね。

子育ては自分育て、という理事長の柴崎らしい回答が満載でしたが、みなさんはどう感じましたか?子育てに正解はない。そしてそこにあるのは自分だから出来る子育てなのではないでしょうか?

昨今の子育ては正しさやセオリーにあふれています。出来なくて当然だと感じます。

柴崎の講座は、心理学的な側面の話はもちろん、「自分育て」に繋がる話しが、お母さん達の心に響いていると感じています。しかしどうやって自分を育てるのか?

その事は是非大人の教室へ学びに来てください。 「4つのチカラ」を学ぶことでその事が紐解かれていきます。

大人の教室
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