【教室の活動】ビッグマウンテン(東京都・江東区)

こんにちは!江東区門前仲町にて活動している「ビッグマウンテン」です。

月に1回(主に第3日曜日)、未就学児~小学校2年生までを対象に開催している親子のアートワークセラピー教室です。
教室のまわりには「八幡様」「お不動様」と呼ばれて地元民に親しまれている古くからのお寺や神社があり、新旧様々なお店が軒を連ねています。
下町の活気にあふれながらも、どこかのんびり、ほっこりとした雰囲気が漂う門前仲町にて生まれた「ビッグマウンテン」は今年で13年目を迎えました。

さて、今回は5月に開催したセッションの様子をお伝えしていきますね。

 

テーマは“トンネル”

5月のビッグマウンテンは体験参加の親子が2組加わり、賑やかにはじまりました。
まずは、トンネルにちなんだ絵本をセラピストが読みます。
誰よりも一番の前でみるわ!という意気込みでセラピストに近づいてくる子、お母さんの膝にちょこんと座ってみる子、寝そべってみる子、遠くからじっと聞き耳を立てている子…それぞれのスタイルで絵本の世界を味わいます。

絵本の内容は、電車がいくつものトンネルをぬけていくたびに、乗客がゆきだるまになったり、ふくろうになったり、えんとつに、お月さまに!!と次々変身していくという展開で、次は何になるのかな?と子どもたちも、お父さん、お母さんもワクワクしてる様子が読んでいて伝わってきました。

絵本を読み終わったところで、電車や車で、自転車、歩いていけるトンネルもあるね。
長―いトンネルもあれば、みじかいトンネルも。お花のトンネルや、水族館には海の中を歩いてるような気分が味わえるトンネルもあるよね。とお話をしてトンネルのイメージが広がってきたたところで、セラピストお手製の“どこでもトンネル” の登場です!

新聞紙とくしゃくしゃ紙で輪っかにして作りました。
アートの土台になるものは、主宰セラピストの2人が、子どもたちの年齢、個性、好きなこと、こんどやりたいと話していたことなどを考慮しながら、これにアートしたらワクワクするよね!というものをあれこれ相談して決めます。すんなり決まるときもあれば、とっても時間がかかることも。でも妥協しないで話し合うことをとても大切にしています。

この“どこでもトンネル”があれば、いつでもどこでもトンネル気分が味わえちゃうよ!
子どもの分1つ、親の分1つを手渡していきます。

 

ウォーミングアップ 横から、上から、ぬけでて遊ぶ

トンネルをスルスルと這って通りぬける幼児。

小学生はかがんでスマートにぬけでてみたり、上からかぶったり、勢いつけてぬけてみたり、フラフープ!ってまわすなど色々試して遊ぶ、遊ぶ。

一人でくぐり抜けるのがちょっぴり苦手そうな幼児もお母さんと一緒に浮き輪のように入ったら車にみたてて笑顔でドライブ、ゴーゴー! 

からだを動かして適度な発散もできたところでアートタイムへ。

 

自分のトンネルをアート

どんなトンネルだったら嬉しいかな。トンネルの向こうはどんなところかな。

カラーガムテープ、スズランテープ、キラキラテープ、リボン、毛糸、おりがみ、お花紙、シール、スパンコール等々が並んだ画材テーブルから各々好みのものをあれこれ選んで自分のスペースへ持っていき、アートしていきます。

ビッグマウンテンは、みんなが楽しむ場。
それはお父さん、お母さんもです。

子どもとあれこれお話しながら一緒に作って楽しむお母さん。お父さん。
ひらめいたものを次々つくって子どもにプレゼントするお父さん。
自分の作品づくりに集中するお母さん。(お子さんのアートのサポートはセラピストにおまかせでOKです!) 

娘:「お父さんはこの紫のテープ使わないでよね!」
父:「いや、そんなこといったってこれを使って良いこと思いついちゃったからやっちゃうよ~」

なんて無邪気な会話も聞こえてきます。
身近な大人が自分たちと同じように楽しんでいる姿は、子どもたちに喜びと安心と安心を与えますよね。門前仲町の街に雰囲気にぴったりあった、活気にあふれ、まわりの親子にも「それいいね!!」って気さくに声を掛け合う、このあたたかさがビッグマウンテンの素敵なところだなあと私はいつも感じています。

 

承認の時間

セラピストたちが1人ずつ出来上がったトンネルのお話をきいていきます。

海につながるトンネル
きれいな音色に誘われて向こう側へいくととんでもないことが起こるトンネル(笑)
食べられない美しい海草(採ると爆発が起こる!)のあるトンネル…など
個性あふれるトンネルが出来上がりました。

青いスズランテープをみて、学校の音楽の時間に映像でみた”だだだの滝“を表現したいと決めてアートした小学生の子。真っ直ぐ水が落ちる様子を大切にしたくてスズランテープはあえて結ばずに、時間はかかるけれどボンドで丁寧に貼り付けていました。切るのも貼るのもなかなか難しい作業でしたが、セラピストが寄り添い、声を掛けながら時間ぎりぎりまでアートしていきました。
スズランテープの数は50本目標のところ、出来上がりは20本でタイムアウトとなり「だだだのだにもならない~」と言いながらも、すっきりとした表情で、満足感やできるだけのことはやった納得感は感じている様子でした。

幼児期から通っている小学生の子は、今こうしてお父さん、お母さん以外の他人の力も借りて自分のやりたいことを実現していく練習をしています。自立へとつながるこの大切なプロセスですよね。

“どこでもトンネル”を一切使わなかった子もいます。

今日は気持ちが乗らない、別にそれはやりたくない、そういうこともありますよね。

ビッグマウンテンでは自分の気持ちを大事にする場所です。

その子は、セラピストがそっと目の前に置いた画用紙に、カラフルなサインペンで色々な線を描いていました。作品が入った紙袋をぎゅっと大事そうに握りしめて帰っていきました。

ビッグマウンテンではセラピスト一丸となって、これからもその子自身をまるごと受け取り、愛を伝えつづけていきたいと思います。興味のある方、ぜひ遊びにいらしてくださいね。

最後まで読んでくださってありがとうございました。

ビッグマウンテンの
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