【教室の活動】おたもあ商店

こんにちはおたもあ商店主宰者のちゃいです。

おたもあ商店は世田谷区の長徳寺というお寺をお借りして開催しているアートセラピーを基にしたアートワークセラピークラスです。

実は私は、冬になると、そのお寺の松、葉が枯れ落ちたたツタ、杉、千両などを少しづつ頂いて、お正月まで飾れる飾りを作るのが密かな楽しみでした。
植物はただそこにいて、伸びすぎるとうっそうとして邪魔だったり、枯れていくとなんとなく汚らしく見えたり、雑草とよばれている草花は邪魔者扱いされたりする、、、、、。
私は、そういう草たちを集めて、リボンをかけたり、子どものクラスで余ったビーズなどと合わせてアレンジすると見違えるようになるのが本当に心からの喜びで、こんな楽しい事はみんなに紹介したいなと思っていたのです。

そしてここ最近の12月のおたもあモア(ママの日)では、お寺のご理解のもとに、その植物のアートの時間を提供させてもらっています。

 

おたもあモア(ママの日):2024年12月

12月21日(木)はママ達も毎年の恒例行事のように楽しみに、お寺にやってきました。
「今年もこれを使おう」とか「去年はこの花が枯れていたのに今年はまだ残っている」「去年咲いていた場所に今年はない」夏の苔玉に来ている方は、その季節の違いも感じている様子、そんな風にそれぞれに命の営みを感じながら。

小さな子ども達をつれたママはベビーカーを押しながら子どもと対話し、サポーターたちも子ども達が飽きない工夫をしながらママが存分に集中できるように、、。
 そして制作に入ります。お花を習ったことがないかたや、初めて作る方も居て、そのような方は、どうやって形作っていってよいか戸惑いながら質問しながら取り組まれる姿が多く見られます。
「難しいわ」「どうやったら良いのかしら」などなど。

でも、その度に「どんなイメージですか?」と私は伺うようにしています。イメージが難しいときは、いくつかやり方を見せて選んでもらったり。
その時間は一歩一歩進み、もやもやと不安の中進みながら試行錯誤の時間があります。居心地が悪いですがそれがとても重要だと感じても居ます。

おたもあは、わざとリースの土台を用意しないことにしています。正直それがあると説明も簡単だし、さっとつくる事が出来るのですが、自分の創造性を使ったという喜びの時間を得てもらうためには、これはアートセラピーたる迂遠です。譲れない点でもあるのです。

しばらくすると、ふっと自分の完成形が見える瞬間があります。そこまで来ると後はもう楽しい時間です。そして最終形段階、本当に必要なモノを見極める時間、これはいらなかったとか、これは足したいとか、つけてみたり減らしてみたり、ここでやめるかもっと足すのか。。。集中して作品と対峙します。

「ちょっと、この作品と近づきすぎたわ。しばらく放置して他の作品もつくろう」そんなことを言いながら2つ3つと作品を作る方。
「とって来たモノは全部使いたいから」と知恵を絞って全部を使う方。
「子どもの分も」と作る方。
「お友達にあげようかしら」と作る方。
それぞれが自分の価値観を大切に作品と向き合う様は本当にイキイキとして素敵な光景で、観ている私が元気をもらうようでした。

そして、不思議なのですが、作品を作り進めていくと、いつもは、「松」「杉」とただ名前で認識している植物たちに自分なりのイメージや想いが宿り、その葉の形や色や枝振りの美しさに目が行くようになって、自分のアイディや美意識を使って、その作品をとても大切に思えるようになって、喜びがわいて、自然と笑顔になっていくのです。

そして、隣で同じように試行錯誤していた方の作品までもがイキイキと目に飛び込んできて、上手や下手ではなく、そのプロセスを感じ合って、互いの素敵さを賛美する時間へと変化していくように思います。

初めて参加した1歳3ヶ月の子育て中のママは「こんなに今日集中して作品が作れると思ってませんでした。嬉しかった。こんな素敵な活動があるなんて、他もママ達にも伝えます」や。
「初めて、リースを作ったのですが、本当に楽しかった!おたもあのファンになりました。また来年絶対来たいので、お知らせください!!」と力強く言って帰られ方もいました。

そんな素敵な言葉をいただいて、大変ありがたいことだなと思いました。ただ私が密かに楽しみにしていた冬の遊びが、誰かの楽しさに繋がるなんて、嬉しい事でした。

おたもあ商店は、私が子育て中にあったら良かったなと思うことを実現しているクラスです。
親子の絆を深める遊びが出来るアートの場がおたもあプチです。
お母さんが、存分に自分を表現する場がおたもあモアです。

 

おたもあ商店の詳細はこちら

 

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