こんにちは。
江東区門前仲町で活動している小学生のアートワークセラピー教室「グレイトマウンテンズ」セラピスト・もんです。
深川お不動さん、富岡八幡さんなどの名高い寺社のある門前仲町は1年中にぎわいのある街です。
セッション中も、どーん、どーん、どーーーん、と太鼓の音が聞こえてきて、ウキウキしてしまう。
さて、グレイトマウンテンズは、自分の物語をたくさん持っている子たちが集まってきているように私には見えています。
別の言い方をすると何かを見たり聞いたりした時に、感じたり、自分なりに考えたりすることが多めなのかな、という人たち。
気持ちを整えるにも、自分を知るにも、話す、書く、作るなどの、アウトプットが彼らには本当に大事なのだと思います。
自分自身が子どもだった時を振り返っても、自然とそんな遊び方を好んでいたので、人って、自分にとって必要なことを本能的にわかってやっているのだなと思います。
アートワークセラピー向けの人たち??!
そのせいでしょうか、グレイトマウンテンズでは、心の物語を自然と語れるようなテーマが好まれるようです。
1~6年生までの今年のクラスなので低学年にもわかりやすく、高学年にも取り組みがいのあるテーマを見つけるのがセラピストのやりがいであり、苦労??!…いえ、腕の見せどころ!?です。
2024年1月の活動
1月は「ドリームキャッチ―」をテーマにしました。
伝統的なモチーフは、長い世代を経ても人々が伝えたいと思うだけのことはあって、現代の私たちにも響くもの、願いや思いがつまっているなあと感じます。
「悪い夢はクモがとかしてくれる」
「いい夢は積極的に羽でつかまえる」
ドリームキャッチャーの形や使っている材料にも意味があることを聞きました。
ドローンのように飛び回っていい夢をつかまえてくるドリームキャッチャー
作り始めると、
「そういえば…」
と自分が見たこわい夢を一人が話始め、他の人もそれに続きます。
セラピストや仲間たちの「そうなの?」「映画みたい!」という反応にふわっと昇華していく感じでしょうか。
こわい夢という話題ながら、活気もありつつ、穏やかな空気が流れていました。
「いい夢もみたことあるよ」
とだんだんおもしろい、楽しい夢の話もでてきました。
空気が浄化されるドリームキャッチャー
いい夢と悪い夢のどっちに重きをおくのか、悪い夢をどう扱うのか、そんなところに、一人一人の個性がよく表れている作品の数々が仕上がりました。
クモは悪い夢を食べて、いい夢として排出する役割。
千年がんばってきたので、ちょっとお疲れのクモさん。
おまけ
アートの前にはウォーミングアップ。
大きな布を迷路みたいに会場に置いたら迷路遊びを堪能した後、布を使って「巨大あみだくじ」を作ろう!となりました。
置く場所や曲げ方を自由に変えることができるので存分に楽しめました。
このあと、この布が長縄跳びの縄へとさらに変化。
一つの素材で3度おいしい。
子どもたちが楽しみを増やしていく力にはいつも感動します。(セラピストはしばらく筋肉痛でした)