【2024年2月25日(日)開催イベント】絵本をつくろう 活動報告

こんにちは。
2024年2月25日(日)に東京・代々木にて、「【自尊感情を育てるワークショップ】絵本を作ろう」というアートワークイベントを開催しました。

 

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【自尊感情を育てるワークショップ】絵本を作ろう

絵具ワーク

部屋のガラスに白い丸いシールが貼ってあり、その中に一文字づつ平仮名を書いておきました。
そこから、それぞれがワークショップの中で呼んでほしい名前を選んでもらいました。
近くには色んな形の紙をおいておきました、それは広げてみると様々な形が表れるしかけが「これどんな形かな?」「どんな形がすき?」等と話しながら自然に会話が生まれていきました。
切り紙を見せながら、一人一人どんな所がいいなと思ったのかと、今日呼んでほしい名前をそれぞれ言ってその日が始まりました。

自己紹介が終わると何やら白い大きな塊が出てきました。
セラピストの「この中の物を全部出すと、このお部屋が素敵に変化するんだって。みんなでこの中の物を出してみよう。」という声を掛けで、中を開けてみるとそこには白いキッチンペーパーが山ほど「いいの?やったー。」と喜びながらキッチンペーパーを部屋いっぱいに広げたり、白いやまになった所に埋もれたり、大人も子どもも一緒になってかけあったりしながら沢山体を動かしました。
その日は雨で少し寒かったのですが、思いっきり投げ合ったり部屋を動きまわったりしたので「あたたかくなりましたね。」と話している方もいました。

次に出てきたのは、白い大きな紙でした。そこにクレヨンで色の世界を広げていきました。
クレヨンで追いかけっこをしたり、クジラを描いたり「ブラックホールが出来た。」言いながら丸く黒色で一生懸命塗りつぶしたりと様々な世界が広がっていきました。

一面に色の世界が広がった後は、絵具が登場しました。
絵具の他にもラケットやボール、恐竜の人形など沢山のアイテムも、ローラーで絵具を広げる子どもや、絵具をそのまま出して広げたりと思い思いにアートをしました。
最初は様子を伺いながら絵具を使っていた子どももお母さんに「いいよ。」と言われ、思いっきり足に絵具をつけて歩いて笑顔になっていました。絵具の上に座ったりとそれぞれが思いっきり絵具で描いているのがとてもみなイキイキしていました。

暫くすると一人の女の子がお湯と絵具で色水を作り、紙に思いっきり流しました。興味を持った子どもや大人がその色水に足をいれると、お湯の効果でなんともあつい。その感触や温度を味わって「マグマだ。」とみんなの共通のイメージが広がっていきました。
他にも色水がびっしゃりと広がっている所をキッチンペーパーで吸い取ると鮮やかな色に染まっていくのがとても美しく感じました。
様々な色に染まったキッチンペーパーを、乾かすために、部屋に紐を渡しました。すると誰ともなく「洗濯物みたい。」と話し、笑い合うのがとても幸せな時間でした。
他にもみんな、誰が親か子か、子か大人かわからないくらい、楽しくいり混ざって描いていく姿は圧巻でした。

午前中のワークが終了し、みないつのまにか参加者同士の中も深まり、ご飯を食べながら談話をしたり、お菓子を配りあったりしながらお昼を過ごしました。

ものがたりをつくろう

午後のワークは、一人一人に四角い枠が手渡されました。

セラピストの「枠をのぞきながら、この世界をお散歩していこう。」「どんな風に見える?」等の問いかけを合図に、自分の好きな場所を選び切り取り「あーここもいいな。こっちもいいな。」と大盛り上がりでした。その後、それぞれが自分の好きな部分を切り取ったアートを見ながらどんな物語が生まれるか想像していきます。

スタッフが話を聞くと「宇宙のお話かな。」「ここに卵があるんですよ。」とそれぞれの物語が生まれていて、どんな物語が生まれるかお隣さんの作品にもわくわくしながら皆が制作に集中しました。
来たときは、恥ずかしがってお母さんの後ろに隠れていた子どもも「レインボーのハムスターとレインボーの猫がいるの。」とスタッフにイキイキと話していました。

絵本に飛び出す仕掛けをつけたり、
羊毛を使って天使を表現したり、
ピンクが好きな女の子は色んなピンクの素材を集め、考えた言葉も大切に絵本に張っていました。

絵本が出来上がると、女の子はずっと絵本を持ち歩いて眺めたりしていて、気にいった絵本が完成したのが伝わってきました。

承認の時間

最後は全員で輪になり、絵本の発表会をしました。絵本を見せた後、他の参加者やスタッフから自分の感じたことや、相手に伝えたい言葉が伝えられていきました。

「幸せな気持ちになったよ。」
「ものごとの大切な部分をおそわったきがする」
など、感動した心を自分の言葉で伝えあいました。

制作した感想は
「こんな物語が生まれるなんて思ってなかった。」
「思いっきり出来て良かった。」
「これは、今日のプロセスがあったから出来た作品で、絵本をこう作ろうと考えたらできなかった」
などの言葉がありました。

不思議なことに、ものがたりを聴いていると、誰が大人で誰が子どもでと言うことがないような感覚になって、そのお話を味わって、教訓を感じたり、さっぱりした気持ちになったり、温かい気持ちになったり、じんわりしたり、本当に豊かで味わいのある時間で幕を閉じました。

一人一人の物語が輝いていて、みんなとの繋がりを感じる心温まる一日でした。

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