能登支援活動報告(Vol.1:2024年2月)

支援活動について

石川県の能登地震の支援を決めて、皆様から募金を募り2月11日夜行バスで9時間ゆられ現地入りしてきました。

現地について、コーディネーターさんと約束した時間まで2時間あったので、アートの大量の荷物を抱えながらでしたが、一番被害のあったと言われる一本杉通りを視察しました。
ゆがんだ道路、所々に液状化の後、一階がつぶれてなくなっている建物、たわんでいる建物、皆さんに現状をお伝えするためにとカメラをかまえましたが、あまりの惨状にむねがしめつけられて、ここに悲しい思いをしている人が居ること思うと、写真を撮ることが出来ませんでした。
私たちは報道の立場ではないのだし、不用意に撮影する気持ちにはなれず、道路だけを撮影しようと話し合って撮影してきました。

今回の流れですが、当初現地のボランティアコーディネーターさんから言われていた、1月の時点では行くはずだった学童も学校の再開と共に閉鎖し、やはりアートはまだ必要とされていないのかと不安に思いながらも、ご縁をいただけたので現地入りを決めて、刻々と変わるフェーズに対応できるように、
誰でも異年齢でも出来るアートをどんな場所でもどういうスタイルでも出来るアートを鞄いっぱいにつめていってきました。

そして、アートセラピーの担当時間以外は、何でもやってきました。

避難所の方のニーズがあるからと言うことで、ボランティアコーディネーターさんの案内のもと、ハンドマッサージもさせていただきました。傾聴の技術がありましたので、会話をしながらハンドマッサージもして大変喜んでいただけました。
その他2日間にわけての海岸清掃(ヘドロの付いた大量の藻を運びました)、コーディネートしてくださったボランティア団体さんたちの拠点となっている場所の棚作りと溢れているモノの整理、支援物資の引き取り運搬。
それらをさせていただく中で、ボランティア団体の方々の考えを知り、経験を見聞きさせていただき、支援と言うことの考え方あり方、本当に幾つも勉強になることがありました。被災地の現状、ニーズも行ってみないとわからないことがたくさん見えてきました。

今回の第一陣は今後コーディネーターさんを介さず直接やりとりをするための基盤作りをしてきたわけですが、コーディネーターさんのおかげで2カ所のご縁をいただきました。

七尾で最後まで残ると言われている避難所さんへ今後もアートセラピーをして欲しいと言っていただいています。避難所での手仕事はとても求められているとのことで、大人の方も視野に入れたアートセラピーになります。

それから、能登島で絵画教室をされている方とご縁をいただき、春休みに子どもたちに思い切り楽しめるアートセラピーをして欲しいとお願いされました。

他には、これはこれからの話になりますが、仮設住宅がどうしても学校の校庭に建てることになっている場所があり、子どもたちの遊びについて困っているところが有るという事でした。これはこれからの出逢いになりますが、子ども未来は子どもたちの健康な育ちのためならば何でもやると決めています。

 

アートセラピーの活動

今回のアートセラピーは2時間。
オープンスペースにアートの画材を設置し誰でも立ち寄れるスタイルにしました。

学校から避難所に併設された学童に帰ってきた子どもたち、そこに避難している高齢者の方、施設に遊びに来ていた子どもたちが対象になりました。
アートは段ボールに色をつけた色とりどりの土台を用意、そこに好きなものを貼り付けていくと言うアートにしました。

いつも使うブルーシートは、地震を思い出させるので持って行きませんでした。心がワクワクするような色とりどり画材、ふわふわしたさわり心地、キラキラしたものを、意識しました。「自分が好きなモノを好きなだけ、やってみたいようにやりたいだけ」そのアートのイメージが不安の隙間を埋めてくれますようにと願いを込めて、実施させていただきました。

子どもたちも高齢者の方たちも、一度立ち寄ると長い時間集中してアートしていました。途中椅子が足りなくなり、椅子を机を追加して追加して対応しました。
最初は「うまく出来ないわよ」といっていた人が、最後満面の笑顔で帰られ、お友達に伝え口コミで人が集まりました。子どもたちは集中して長い時間居たので、学童から様子を見に来るボランティアさんも居たほどでした。

アートセラピーは必要とされていました。
自由なアート、心のままにつくる事、それが言葉の代わりになること、そこにセラピストが介在して、共に居ること。知られていないのだけなのだと思いました。

是非子ども未来のこの活動に賛同してくださる方、能登への派遣には資金が必要です。
是非募金をよろしくお願い致します。

 


こちらの活動は4月9日にベネッセこども基金様と日本財団様からの助成金の活動対象事業となりました。

応援してくださっている皆様からいただきました募金で出発させて頂き、その後助成金が振り込まれ、現在はそちらで対応させていただいております。
皆様からいただきました募金は今後助成金額ではまかないきれない、部分もありますので、そちらへ再び活用させて頂きます。

これからも引き続き見守って頂けたらと思います。
初動をいち早く安心して行動できましたのも、皆様から募金があってこそです。ありがとうございます。

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