能登支援活動報告(Vol.3:2024年3月)

今回の支援発起人の小山さんの活動報告です。

2024年3月後半の支援活動

あたたかいアート

ほっこりアートのとのと」として3回目の訪問です。
私は今回が初めての参加でした。

電車から見えた、ある家の玄関に貼られた「要注意」の貼り紙。
たった1枚の紙切れに、そこに住む人たちのやりきれない気持ちが見えるようで、胸が締め付けられる思いがしました。

七尾サンライフプラザでのアートセラピー、今回は「あたたかいアート」がテーマです。

避難所で暮らすみなさんが感じる思い、それらを全てをまるっと包んで暖められたら。
そんな思いで考えたワークです。

綿や毛糸、布など、暖かさを感じる素材を手にとり、みなさん自由な発想でアートをされていました。
子どもたちは白い綿にパステルを削って色をつけ、動物を作ったり国旗を作ったり。 見ていて、肩の力がふっと緩まるような感覚がありました。

嬉しい再会もありました。
前回の光のアートに参加してくださったシニアの男性が、まるで「待っていたんだよ!」とでも言うような嬉しそうなお顔で「おー!アートセラピー!」と仰いながらブースを訪れ、前回作られたご自分の作品に素材を追加されたのです。
作品を大切に持っていて下さったこと、アートセラピーを覚えて、その再訪を喜んで下さったこと。
心に残る、幸せな場面でした。

 

お花紙を使ったアート

2日目は能登島の島っ子クラブという学童でアートセラピーを実施しました。

お花紙を使ったアートです。

ワークが始まる前から「何するん?」と興味を持って近づいてくる子供もいました。
ワークが始まり、お花紙が空中を舞うと大きな歓声が上がり、あちこちで思い思い発散する姿が見られました。
そのあとは、お花紙を押し固めたり、袋に詰めたり、それぞれのやり方で納めていきました。

作品を手に乗せて大事そうに持って帰る姿も見られ、とても嬉しかったです。

今回七尾を訪れて私が感じたことは、一見すると変わらないように見える景色の中に、よく見ると変わってしまったものがたくさんある、そんな印象でした。 「日常」が当たり前にあることのありがたさをもっと噛み締めろと言われたように感じました。

今後も被災地にアートセラピーを届けて行きます。
みなさんの募金、応援をどうぞよろしくお願いします。

 


 

是非子ども未来のこの活動に賛同してくださる方、能登への派遣には資金が必要です。
是非募金をよろしくお願い致します。

 

 

活動報告


こちらの活動は4月9日にベネッセこども基金様と日本財団様からの助成金の活動対象事業となりました。

応援してくださっている皆様からいただきました募金で出発させて頂き、その後助成金が振り込まれ、現在はそちらで対応させていただいております。
皆様からいただきました募金は今後助成金額ではまかないきれない、部分もありますので、そちらへ再び活用させて頂きます。

これからも引き続き見守って頂けたらと思います。
初動をいち早く安心して行動できましたのも、皆様から募金があってこそです。ありがとうございます。

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