2023年グロースセミナー活動報告NO.4
『裏グロース編』

グロースには、直接子ども達に帯同するメンバーと裏方としてさまざまなフォローをしている人がいるからこそ、子ども達のペースで子ども達の意思を存分に尊重する事が出来る仕組みがあるのです。

子どもたちのご飯の分量まできめ細やかに考えてくれている人がいることを是非みなさまにも知っていただきたい。

 

飯炊き隊長 山田貴美子さん活動報告

私は、食事担当の飯炊き隊として参加しました。
飯炊き隊の準備は、メニュー作りとその分量を考えることから始まります。

特に分量は、作りすぎても、もちろん足りなくても困るので、最後まで気をもみます。
人数やメンバーの構成等を考えて決めますが、気候や体調、みんなの食欲は現地に行ってからでないと分かりません。

その様な中、元気におかわりをしてくれる子どもたち(大人も含めて)がいます。すべての料理を完食しようとして、何回もおかわりにやってくる様子に、いつの間に他のメンバーからの盛り上げが始まります。
それは、何かのイベントの様な光景です。

また、好き嫌いでなかなか食が進まない仲間にも、応援の声がおきます。
ほんの一口でも食べることが出来ると、自分のことのように大喜び!
食事をとおしての一体感や思いやりを感じることができる、作り手として、幸せな時間です。

そして何より、「ごちそうさま」「おいしかった」の声が、私たちの元気の源になっています。

 

田頭道代さん活動報告

活動報告を読む前に

道代さんの活動報告をご紹介する前に、この方のすごさをかたらせてください

道代さんは、第1回のグロースの参加者でそれから、グロースに関わり続け、出産されてからも、グロースのスタッフとして支えてくれている人です。
親御さんたちが、安心してグロースに子どもたちを送りだせるのはこの方の愛にあるといっても過言ではないです。どうぞお読みください。

グロースセミナーと言えば、しばしばが伝える子どもの様子や出来事がありますが、それを支える裏側からみたグロースセミナーについて書きたいと思います。

グロースセミナーのスタッフの中には大きく分けて2チームあります。
子どもと共に行動を一緒にするインストラクターとそれをフォローするサポーターチームと、飯炊きチームと呼ばれている食事の用意、片付けなどを中心に行動するチームです。そして私も飯炊きチームに入れてもらい4泊5日過ごします。

私はこの飯炊きチームは裏方と言いながらもグロースセミナーの土台となる大事なポジションだと感じています。
まずは飯炊きチームの中で出発の2カ月前ぐらいからコミュニケーションをまめに取り、メニュー決めや買い出しのリストアップ、あらゆる天候に対応するための方法などたくさんの話し合いを繰り返しながらチームシップを作っていきます。

この時間が本当に重要なのです。4泊5日に向けて万全な準備をしていきます。
現地では子どもたちが思いっきりプログラムを楽しめるように、イントラ、サポーターたちが万全な体調で子どもたちへの安全な場作りが出来るように、そして、山の天候はコロコロと変化するため、常に天候、気温、風速をチェックしつつ、少しでも温かい食事を食べてもらいたいので子どもが帰ってくる時間を予測をしながら食事を用意し、子どもたちの疲れ具合を見ながら味付けを調整しています。

そして、さらに大事にしてることは体力的にも精神的にも緊張感のあるプログラムを終えて帰ってきたときにホッと出来る場作りを心がけてます。
子どもたちが帰って来たときは、『おかえり~』と迎えます。
飯炊きチームは食事の時間ぐらいしか子どもたちと触れあう時間はありませんが、だからこそ、子どもの表情、動き、イスの座り方、を見れば「いい時間を過ごしてきたな~!」「◯◯ちゃんの表情が明るくなった!」「チームがぐっと近づいてきたぞ!」 「イントラと子どもたちの距離が縮まったな!」「サポーターと子どもとの関わり方が変わったな!」「疲れ具合はどうか?」などなど、プログラム中にどんなことがあったのかその時はまだ分かりませんが色んなことをたくさん感じられます。
そして、次のプログラムに出発するために送り出します。

飯炊きチームはご飯を作るだけでなく、見守ったり、受け皿になったり、発信する場でもあったりするのです。

子どもを送り出した後も休む時間はなく片付け、次の食事準備に取りかかります。
私はこの間に、しばしばからの急な要望の対応、現地のオヤジたちと打ち合わせと段取りの確認、天気予報とにらめっこしながらさらに必要なものを用意したり。夜のお風呂準備の時間を予想し手配したり、施設の人との打ち合わせと確認をしています。

さらに、次の日のスケジュールに合わせた業者さんとの確認チェック等、とにかく細かく漏れがないよう確認し準備していきます。
ですが、予定通りにいかないのがグロース。
子どもが決めたことに私たちは合わせていくので、予測が大外れ!!!!!!することもよくあります。

『順調に進んだからこれから帰りま~す!』
『今から話し合いがはじまるから遅くなります。』と電話がかかってきます。

この大外れのときが一番あわてる時ですが、こんな時こそ、今を楽しむです!

大外れこそがチームやグロース全体に心の変化があったんだと感じ取り、何があったのか予想しワクワクして、みんなどんな顔して帰ってくるか想像しながらでも、手や足の動きは2倍速で準備です。
予定変更に対応出来るよう常にアンテナを立てていても、予想外なことは大変ですが、私はこの大外れ!!!!!予想外!!!!!がワクワクするし、楽しくて大好きです。

私が子どもとして参加していた時も予定通りに進まないことがたくさんありました。
でも子どもたちに合わせた対応をしてくれていたのが現地のオヤジたちとサポーターでした。
私がスタッフとして参加するようになってからオヤジたちに聞いたことがあります。

どうしてあの時、あんなにしてくれたの?
オヤジたちの返事は

『子どもたちの成長のためだ~』
『子どもの成長に必要なことだべさ』
ただただ、その想いだけでグロースを支えてくれているのです。そして、今年もこんなエピソードがありました。

キャンプファイヤーは雨で出来ないことはほぼ決まっていましたが、
オヤジ:『みちよ、キャンプファイヤーの準備の買い出し行ってくっから~』
わたし:『雨降ってるよ~』
オヤジ:『そんな、関係ねぇーべよ~、』
って言いながら出掛けて行き、、、準備されたものは来年使うことになりましたが、子どもたちの成長ために、、、可能性が少しでもあることは天候や時間、都合は関係なくただ、ただ、子どものために向き合います

私が今もこうしてグロースに関わっているのは、このオヤジたちの想い、しばしばの想い、イントラの想い、サポーターの想い、飯炊きチームの想い、参加している親御さんの想い、関わってくださってる人たちの想い、、、

それを一つでも多く受け取り、それを伝える架け橋になりたいと思ってやらせて頂いているからです。
立場が変われば、その立場、その立場のグロースがあります。そのそれぞれのグロースを自分の環境で生かされいくことを願いながら私はまた、来年も子どもたちの成長のためにグロースに関わる全ての成長のために進みます。

 

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