子ども未来通信第33号 モーリーの森

子どもたちひとり一人が、自分を認めて、お互いを認め合う世の中を創り出すこと
子ども未来通信は、子ども未来の活動内容やアートワークセラピストの視点から語る子どもたちの様子や心の成長などをコラムを通して皆様にお届けしていきます。



 

子どもが創り出す可能性

「今年はハロウィンしないの?」10月に入って小学1年の娘、まるちゃんがたずねてきました。
そう、昨年も保育園のお友達と集まりたいということで公園に仮装して一緒に遊ぼうという会を親の承諾を得る前に実行したまるちゃん。
「まるちゃんの公園でハロウィン」エピソードはこちら

今年は小学校のお友達とやりたいとのこと。

昨年実施したことから1年経過して今度は違うスタイルで開催したいという気持ちに変化している。
子どもの成長に私は興味深々。

私:「で、どんなことをやりたいのかな?」
クラスの子に招待状を書いて仮装して、うちのお店に来てもらい、お店屋さんごっこをしたいとのこと。
売り物は自分でつくった折り紙やスライムなど。
お金の変わりとなるクーポンも友達と作るというなかなかの準備ぶり。

クラスのメンバーは、約20名。全員に招待状を手書きで書き、そしてお隣のクラスの仲の良いお友達にも招待状を書くとのこと。

 

私によぎる不安の数々

親御さんがこの招待状を見たらどう思うか
学校の先生にこのことを伝えておいた方がよいか
もしお子さんが沢山来られたら 私は何をしたらよいか

そんな心配をよそに、まるちゃんは、近所の同じクラスの女の子に既に伝え、ふたりで招待状を手書きで沢山書いて準備。
せめて、時間は何時からということ、場所の地図が入ったものを入れておいてという私のアドバイスだけは聞き入れてもらいました。

まるちゃん、保育園からのお友達は1人だけ。 しかも男の子。
あとは、私、親御さんの面識全くなく。。。。
私がいない間に店にご丁寧に下見にいらした親御さんもおられたそうで。。。

そして、まるちゃんが企画した10/30 日曜日 14時「ハロウィンパーティーの日」
親御さんとお子さんがひとり、ふたりと続々と来てくださり。
うんうん 一人か二人だよね。これくらいがちょうどよいちょうどよい

という私の予測をはるかに超え、母(わたし)焦る 焦る。。。。
合計、20名ほどのお子さんとその親御さん (計40人くらいでしょうか)
うちのお店を訪ねてきてくださいました。

もう、これは 子どもが企画したこととはいえ、大人数が集まるイベントです。

来てくれたお子さんたちが退屈しないようアートセラピストとして環境を!!!ということで、事前に
風船に絵を描けるように   とか
落花生の色塗り(まるちゃんが前回はまってたやつです)  とか
アートが体験できるブースを設けました。私。。。

でも、まるちゃんとお友達が企画した お店屋さんごっこが大繁盛で(;^_^)

私の配慮という名のお節介をよそに、子ども達はとても楽しそうにお店屋さんごっこを楽しみ、表の公園で遊びまわり

約2時間で

私がしていたことは とにかく親御さんに挨拶し、遊んでるときに危険ではないか見守ることくらいで
ひとりではできないので お子さんの親御さんにも見守ってもらい。

気付いたらみんなで場を創っていました

アートセラピーの場もそう。自分が源となってひとりひとりが創り出す。

 

みんなで創り出す

ある小学1年生の こんなことみんなとしたい!!の一声と行動力で実現した ハロウィンパーティ

今考えると
子ども達が受け取った少しの情報だけの招待状に寄り添い付き添った保護者の皆様とても素敵です。
私ならほんとにするのかよ~と疑い、下見にも行かないし 付いていかないかも。
小学1年生の子が描いた夢に子どもと一緒に行ってみようと寄り添ってくださったのです。

 

この一件がなければ、親御さんとの接点も全くなかったわけで。

おかげさまで後の参加日には、保護者の方々や先生が「先日はどうも」と声をかけてくださり、子どもたちが「まるちゃんママ~」と声をかけてくれて顔見知りとなり、先生にも報告もしてないのに子ども達が話したのですね。

ほっこり温かい気持ちになった1日でした。

子ども達のやりたい気持ち、好奇心に寄り添ってみる、見守ってみる
私の心の中にある小さな子ども(インナーチャイルド)が癒された出来事でした。

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