【ほっこりあーとのとのと】能登支援活動報告(Vol.4:2024年4月)

今回は3カ所の場所にアートセラピーをお届けして参りました。

1日目は能登島の子どもたちへ。
2日目は七尾市内のフリースクールへ。
3日目は七尾サンライフプラザさんの避難所へ。

1日目 : 島っこクラブ

今回は遊び場さんと協力して、外遊びは遊び場さん、中遊びは子ども未来がアートセラピーをと言うことで内容を考えて、外や中の遊びを出入りが自由にできるように、秘密基地をテーマにしたアートを提供しました。

子どもたちの中には自分の大切な空間を作って、それはそれは丈夫な建物にして、そして避難所へ持ち帰って夜もそこで寝るのだと言った子も居ました。

 

2日目 : フリースクール

フリースクールの子どもたちは、初回だったので自由に表現する楽しさを知ってもらうためのアートを提供しました。

優しい笑顔の印象的な子や、瞬時に面白い作品を作る子もいて、これからのアートがわたしちも楽しみになりました。

 

3日目 : 七尾サンライフプラザ

3日目に行かせて頂いた避難所は4回目になるので、顔なじみの方々と「また来てくれたのね」と話しながら、さらに避難所に併設されている学童の子どもたちもわらわらと集まって、ワイワイとアートセラピーの時間を過ごしました。
子どもの中には「これ一生やってられる」と言う子も居て、嬉しく思いました。

避難所は当初は200名だった人数も現在100名をきっていました。
子どもたちの他にはさまざまな方も居ます「今もまだ残っているのは、一回目の仮設住宅の公募に外れてしまったから」と自分のおかれた環境や辛さを吐露されるそんな様子が見える時間でもありました。

子どもたちに影響されながら、大人も面白いアートを「私もしてみよう」と参加くださる方も居て、アートで遊び少しふざけながらも本心をぽそりと語る様子が切なくて、ただただ傍らに居させていただけた事に感謝しながら、そばに居させていただきました。

 

避難所の現状から

「さっき外に出たら春の花が咲いていてね、家に帰りたくなっちゃったの。今日はアートをやる元気がないのよ」とはなしてくださった方は、「夜中にね、目が覚めてそこのロビーにずっと座っているの。きっとこのまま5月までいなくてはならない。」

私はセラピストとしてではなく人としてそこに居たくて、ハグをして「またくるから、また会おうね」と約束をして施設を後にしました。

春は悪くはないのに残酷に時は過ぎていく事に切なさがこみ上げて。
どうぞ安心した暮らしが一日も早く来ますように。
お願いします。
本当にお願いします。
と祈りました。

被災者の方の存在を忘れないで欲しいとこれほど願った日はありません。

地震発生から一ヶ月の避難所はもっとたくさん人が居ました。
ボランティアの方も。3月で支援から撤退した団体は多く居ます。もちろん復旧と復興ではやることが違うため、そうなっていくのが自然です。
でも、地震直後にいたさまざまな応援団的な人々が居なくなり、報道がされないこともあり、ボランティアは足りていない状況。
一緒に避難していた人も仮設が決まり、だんだんと人が減っていくなかで、春がやってくる。

この生活はもう嫌だと思ったところで、帰りたくても自宅はもうない。

そんな、事実を並べただけで、想像が出来ると思います。

何もできなくても、忘れないことがそばに居ることなのかも知れないと思った今回の4回目の派遣での気づきでした。

そして、4月でその避難所の学童も閉鎖が決まり、子どもたちは姿を消します。
そこに居る方は高齢者の方がほとんどになりますが、子ども未来は引き続きそちらの施設へ顔を出しアートを届け続けることを決めています。

今後も被災地にアートセラピーを届けて行きます。
みなさんの募金、応援をどうぞよろしくお願いします。

 


 

是非子ども未来のこの活動に賛同してくださる方、能登への派遣には資金が必要です。
是非募金をよろしくお願い致します。

 

 

活動報告


こちらの活動は4月9日にベネッセこども基金様と日本財団様からの助成金の活動対象事業となりました。

応援してくださっている皆様からいただきました募金で出発させて頂き、その後助成金が振り込まれ、現在はそちらで対応させていただいております。
皆様からいただきました募金は今後助成金額ではまかないきれない、部分もありますので、そちらへ再び活用させて頂きます。

これからも引き続き見守って頂けたらと思います。
初動をいち早く安心して行動できましたのも、皆様から募金があってこそです。ありがとうございます。

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